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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2013

朴銀信(パクウンシン)がベストスコアの64をマーク

前半のインコースは、6バーディの30で回っても、まだ飽き足りなかった。「12番も3㍍くらいを外しましたし、後半の8番のバ−ディチャンスは1㍍もなかったんです!」。地団駄を踏む朴をなだめてくれたのが、今週バッグをかつぐプロキャディの月森洋二さん。

「まあまあ。全部入るわけじゃないんだから」と、のんびり言われてやっと、あきらめがついた。
「そう言ってもらえて良かった。でないと後々まで引きずってしまって、プレーに集中も出来なかったかもしれません」。

首位タイにつけた丸山と同様に、朴もシード権の確保には、今が正念場である。現在賞金ランキング74位はここらでほんとうに、大きな順位が必要だ。
シード元年の今季は序盤に少し、慢心があった。「思うようなゴルフができないと、面白くなくて。練習もしないで、夜更かしをしてみたり、余計に集中できない状況を自分から作ってしまったと思う」。

これではまずいと焦りを感じて、先輩に身の上相談。母国のスーパースターの金庚泰 (キムキョンテ)は親身になって、アドバイスをしてくれた。ようやく大切なことを、思い出すことが出来た。
こうしてツアーで戦えるのは、誰にでも許されたことではない。
「こうやって試合に出られるだけでも幸せだと思ってやらなければいけなかった」と気持ちを入れ替え、謙虚な気持ちで向き合ううちに、ゴルフの楽しさも思い出して「今はプレーが面白くて仕方ありません」と、朴は言う。

そして、何よりこの舞台だ。ブリヂストンオープンは、今年が初めての出場だ。袖ヶ浦カンツリー倶楽部は練習日で回った瞬間に、気に入った。特に最後の18番ホールは、「セカンドを打って、グリーンに向かうときの景色がほんとうにかっこよくて」。惚れ惚れとしたという。

ここを最終日もトップで上がってこられたら・・・。今週は、月森さんと笑顔の絶えないラウンドも週末を、この位置で折り返せば自ずと気持ちも高まっていく。「これから残り試合も少ないですし、少しでも上を狙ってプレーが出来れば。ショットもいいし、気を引き締めてやりたいです」。
ここから、一気に上昇気流に乗っていく。

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