Tournament article

カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2013

宮里聖志もシード落ち・・・今年は14人が陥落

聖志も9度目のシード権の確保に失敗。次週のファイナルQTで起死回生を狙う
落ちた本人よりも、顔をしかめたのが弟だった。宮里優作は、最終ホールのバーディで7位タイでフィニッシュ。今大会が始まる前は、出場権がなかった次週のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の権利に滑り込んでも、そんなことすら自分では気づかなかったくらいに、兄のことが気になって仕方なかった。

「それよりもうちの聖志が・・・」と、肩を落とした。アマチュア時代から、スター街道を歩んできた弟よりも先に、2004年にツアー初Vを上げた宮里家の長男だったが、今年は7年連続9度目のシード権の確保に失敗。

「調子は悪くないけど今日はミスが多かった。パットがね・・・」と本人も反省しきりで大会は、44位タイに終わって賞金ランキングも76位にとどまった。次週は三重県の「COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース」で行われるファイナルQTで、起死回生の出場権を狙うしかなくなった。

今大会でも圏外から迎えた兄を、誰よりも心配していたのが優作だった。
「でも兄貴はQT行ったら意外と良くなる人間なので。6日間は長いけど、それもね、シードでやってきた人間のほうが有利だから」と弟ならではの“兄の傾向分析”もぬかりなく「QTで10位以内には入って戻って来て欲しい」と、呼びかけていた。

また昨年は、大会9位で大逆転の初シード入りを果たしたルーキー、浅地洋佑も賞金ランク77位で転落。「不甲斐ない1年でした。今週も」と肩を落とした。「ハート、ずたずたです」。クラブを変えた影響で「ドライバーは右に、アイアンは左に行く。スイングで悩んだことがなかったので、どう対応すればいいのか」。最後まで、試行錯誤を繰り返したまま。
次週は先の優作も言ったように予選4日、決勝2日の長丁場となるが「QTへの苦手意識はないので。6日間、しっかり自分のゴルフをしてくるだけ」と、傷心のシード落ちも復活をかけて、懸命に気持ちを切り替えていた。

<そのほか今季、賞金シード落ちした主な選手>
78位 朴銀信(パクウンシン)
82位 原口鉄也
82位 細川和彦
86位 H・W・リュー(ツアー優勝による複数年シード保持)
88位 上田諭尉
95位 篠崎紀夫「今年は最初から調子が悪すぎて、6月にファイナルQTの宿を予約していました」
100位  李丞鎬 (イスンホ)
102位  小山内護
103位  すし石垣
104位  兼本貴司
107位  小田龍一(ツアー優勝による複数年シード保持)
144位  白潟英純

関連記事