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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2013

金亨成(キムヒョンソン)も小田孔明も21歳に完敗

最終日は14位タイから、松山英樹との約4300万円差を少しでも縮めようと、スタート前には松山と互いの健闘を誓って、グーパンチを交わして出ていった金だったが、最後は7位にとどまった。

松山が今週もV争いを繰り広げている中では、もはや優勝が絶対条件と分かっていて「今日はすべてピン狙い」。普段は緻密な計算のもと、冷静にスコアを組み立てていく選手が「おかげで今日は1個のイーグルと6つのバーディの代わりに、ダブルボギーも2個」と、チャンスも多い代わりにリスクも高いゴルフで、賞金レースはついに終止符。

「最後まで諦めずに頑張ったのですが、残念ですね」。
肩を落としながらも気の良い選手は、「松山さんは、安定しているし、距離も飛ぶし、パットも上手いし、全部上手い。性格もいいしハンパない。ほんと最高ですね」と“ヒョンソン節”で祝福を。
金も、来季のマスターズの出場権を狙っており、「世界ランキングで50位に入って松山選手と一緒にぜひ、オーガスタに行きたいですね」と、賞金王争いには敗れても、挑戦は続く。

また、賞金ランク4位からスタートした今週は、最終日に2位タイから松山を追いかけていくはずだった小田孔明は、「意気込んでいたんだろうなあ・・・。知らずに力んでいたのかな。ドライバーがおかしくなった」と、1番から3連続バーディでスタートダッシュの池田勇太とは対照的に5番からやにわに乱れて、通算9アンダーに後退。

「前半、肝心なところでボギー、ボギーじゃ話にならないでしょ」と、早々に白旗をあげた。気持ちを抑えきれなかった自分を反省するにつけても、「松山は今日は自分からは動かなかった。獲れるところ獲って」。中盤に3打差を許して、他の誰もが思ったように、小田も「勇太の勝ちパターンだ」とにらんだ展開も、土壇場で勝機を引き寄せてくる21歳の勝負強さ。「新人でああいう強さを見せるのは凄い」と、金と揃って完敗だ。

次週の最終戦を待たずして、終止符が打たれた賞金王争い。せめて賞金レースで粘る。「来週は、頑張って2位狙い」。金と、片山晋呉との戦いへと気持ちを切り替えていた。

また、序盤から3連続バーディで後輩の松山を追い詰めた池田も終盤、立て続けにカップをショートさせる場面に17番では3パット。一時は3打差つけながらも、後輩の快挙を許して「飛ぶし、上手いし、だからこそ優勝争いを続けているということも分かっている。松山にはおめでとうでしょう」と祝福の言葉を残しながら「来週は来週で、自分もいい戦いが出来ればいい」。いよいよツアー最終戦に心を向けた。

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