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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2013

今季未勝利の李京勲(イキョンフン)が狙う、最強選手のタイトル【インタビュー動画】

強者だけが集うこの舞台に自分も立っていることだけで、溢れる喜びを感じている22歳だ。昨年は、ツアー初優勝を挙げながら、無念の欠場。米ツアーへの挑戦は、ジュニア時代からの夢。「日本の最終戦にも出たかったけれど、ファイナルQスクールと重なってしまって」。後ろ髪引かれる思いで、渡米した。

そんな経緯があっただけに、今年も絶対に出場権が欲しかった。今年は残念ながら、未勝利のまま迎えたが、そんなことより「今年もまた出場権を取って、ここにいられることが嬉しい」と、胸を躍らせながら開幕を待ちわびた。

初日は恒例の開会式。今年は50回の記念大会を迎えて、長嶋茂雄氏が激励に訪れるなど、例年以上に華やかなセレモニーは「凄く独特の雰囲気」と精鋭たちと席を並べて「この場所にいられるだけで、本当に嬉しいです」。そして、2日目には単独首位に「出られたことだけでも嬉しいのに、今日はこの位置にいられることが、凄く嬉しい!」。

最終ホールは、屈指のパー3でボギーも、腹も立たない。「難しいホールなので、ボギーで切り抜けられて良かった」とは確かに、バンカーからの2打目はグリーンにも乗らず、カラーからパターを握った7メートルを“2パット”でねじ込み、まさに“ナイスボギー”だ。

前の17番パー5では、残り189ヤードの2打目を4番アイアンで2メートルにつけてイーグルを奪った。「あそこはティショットもセカンドも、今週一のショット。パットも、非常にプレッシャーのかかるライでしたので良かったですね」と、控えめな笑顔もほころぶ。
「久しぶりの優勝争いなので、凄く嬉しいですね」と記念大会を存分に満喫しながら、今季初Vを狙っていく。


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