Tournament article

つるやオープンゴルフトーナメント 2013

2位に敗れたデービッド・オーが「松山は、これからのツアーを背負って立つ」

つるやオープンは、今年20回目の記念大会が、最後の最後まで盛り上がりを見せたのは66歳のジャンボ尾崎と、21歳のチャンピオンのほかに、この選手によるところも大きい。

韓国系アメリカ人の32歳が、松山相手に踏ん張った。
首位と3打差の5位タイにつけた3日目に、自ら打ち明けていた。
「僕は考えすぎるたちなので」。

日本ツアーは参戦2年目にして、まだシード権も確保していない。
「オーは、もう少し気持ちが強ければ、すでに何勝も出来ている」とは、周囲の評価だ。
いつもニコニコ優しい性格が、キャリアアップを阻んできたかもしれない。

しかし、この日のオーは違った。「プレッシャーを感じるよりも、今日はむしろ楽しんでプレーが出来た。心に余裕があった」と終盤に、やにわに仕掛けてきた松山とも堂々と渡り合った。

16番からの連続バーディで、リードを許さず、最後までしぶとく食い下がった。

最後の18番は、先に打った松山に、ピンそばのバーディチャンスにつけられた。
「それならば、自分が先にバーディパットを入れてやる」と、普段より1番手短いクラブで2打目を狙ったが、ボールはグリーンの傾斜を登り切らずに、思いのほか長い距離を残してしまった。

「先に入れて、プレッシャーをかけたかったのですが」。
最後の最後に破れたが、一皮むけるには十分の好ゲームで日曜日の山の原を賑わせた。

「松山選手は若いということもあり、非常に勢いがありますね。それだけでなく、ショートゲームも上手いし、これからの日本ツアーを背負って立つ存在になる」と、賞賛と羨望の眼差しを送りながらも自身も次の好機をにらんでいた。

関連記事