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Indonesia PGA Championship 2013

谷原も、武藤俊憲も揃って「悔しい」

日本勢は、あと一歩だった。結局、首位と3打差の5位タイに終わった武藤も、谷原も悔しさを隠さなかった。武藤は、「謙虚さが、足りなかった」と、自分を責めた。

この日の最終日も朝から強い風が吹き荒れ、「今日は、押さえてやる日」。なかなかチャンスにもつかず、チャンスについても決められず、それでもじっと耐えて大混戦のゲーム模様を伺った。

そんな武藤が鎌首をもたげたのが12番。585ヤードのパー5だった。

フェアウェイのど真ん中から残り260ヤードの第2打を、スプーンで4メートルに乗せた。
絶好のイーグルチャンスは逃さなかった。
ついに首位をとらえて「勘違いをしてしまった」とくやむ。

「悪い意味のね。勝てるんじゃないか、と。その気持ちが仇になったと、振り返る。
14番のティショットは「ハーフトップ目のライナーを打とうとした」。

しかし、打った瞬間に悪夢を見た。

「すぐそこの、視界の一番下にボールがあった。チョロをした」。
ボールは100ヤードも飛ばずに、みすみすボギーを打った。
目前の勝利を手放した。
「たまに嫌になります。毎試合、毎試合、これだけよくお金を無駄にするもんだ、と」。インドネシアでの6勝目は手のひらから滑り落ちて、「修行が足りない!」。

この反省は、日本で生かす。
ジャパンゴルフツアーは、4月の東建ホームメイトカップから、いよいよ始まる。
アジア2戦は悔しさの中に埋もれたが、今季はこれからあと23試合。

「今回の結果には満足してないけれど、これで日本ツアーは楽しみになってきました」と、気を取り直して「今年はちょっと、違う武藤を見せようと思います!」。今年の武藤が、楽しみだ。

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