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アールズエバーラスティングKBCオーガスタ 2014

第2ラウンドはサスペンデッド(大会2日目)

アールズエバーラスティングKBCオーガスタは2日目に降雨によるコースコンディション不良のため、2度にわたる競技中断を経て、第2ラウンドは午後スタート組の19組をコースに残したまま、日没のため、サスペンデッドとなった。
暫定首位は、4ホールを残していったん引きあげてきた韓国の金亨成(キムヒョンソン、=写真上)。

また、すでにホールアウトした選手の中での“暫定首位”は、韓国の李尚熹 (イサンヒ、=写真下)。最初の競技中断は、4番。4メートルのスライスラインを残して止まった。近くの茶屋に避難した李(イ)は、再開を待つ間にひたすらそのバーディパットをじっと頭に思い描いてストロークを繰り返していたという。
「絶対にショートしないように打とうと思った」。
ここ芥屋は日本ツアーで唯一のコウライグリーンも、オフにいつもトレーニングがてら出かけるという東南アジアの芝はもっと目が強く「だから僕は人より苦手意識がないかもしれません」と、再開後もチャンスをしっかりとモノにして2度目の中断も、7番のティショットは再開後も確実にフェアウェイキープ。

そして最後の9番では手堅く刻んだ20ヤードの3打目を、ピンそばにつけて余裕のバーディ締めだ。
その時点では、まだスタートすらしていなかった先輩プロの金(キム)と並んで、通算7アンダーとした。

根っからプラス思考の22歳は、2ヶ月前のアクシデントもまるでなかったように、のほほんとしたものだ。
6月の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップShishido Hills」は竹谷と最後までデッドヒートを繰り広げて、一度は首位タイでホールアウトしながらプレーオフのチャンスは泡と消えた。

13番ホールでの違反行為で2罰打を食らって、戦わずして敗れた記憶。「あれは・・・30分で忘れました」とは、強がりではなかった。腫れ物に触るように神経を使ったのはむしろ、周囲のほうで、本人は確かに、直後は少しカッカしていたそうだが、改めて自分の順位を確認した途端に「僕が2位?! 凄いじゃん!」と、むしろ手を叩いて喜んだという。
「帰りのパーキングエリアでも、元気いっぱいに食べる食べる。ソフトクリームにかぶりついていました」とはマネージャーの弁。昔から気持ちの切り替えが、非常に早かったといい、「むしろ、スタッフのみなさんや競技委員のみなさん、それと何より竹谷さんがすごく僕に気を遣ってくださって。それがとても嬉しかった」と悲運も笑顔で振り返った李は、実は今大会のホストプロ?! 

予選2日間を同組で回った上井邦裕にも言われた。左袖に刺繍されたロゴは「KBC」ならぬ「kbc」。
韓国3大テレビと言われる「SBS」の地方局が「kbc」だそうで、今大会主催の九州朝日放送のロゴと似て非なるテレビ局とスポンサー契約を結ぶ選手が、初Vのチャンス!

「ペナルティのことはもう忘れましたけど、優勝を逃したことはやっぱり悔しかったので。今年はぜひ1勝にむけて、練習と努力をしようとは思っています」。
罰打のことは忘れても、負けた悔しさをバネにすることは忘れない。

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