Tournament article
アールズエバーラスティングKBCオーガスタ 2014
金亨成(キムヒョンソン)が「ハンパない」単独首位発進
2012年大会のチャンピオン。このツアー初Vを契機に、一気にスター街道をのし上がってきただけに、コースとの相性は抜群である。
ここ芥屋は「来るたびにいい気分になれるというか、今日も雨も風も吹いたけど、なんか運がある気がします」とは確かに、3ホールでチップイン。
前半の13番で、ラフからの5メートルを決めたのを皮切りに、18番では「本当にあり得ない!」。
残り260ヤードから、刻んだ2打目を深いラフに打ち込み「パーも難しい」。40ヤードのアプローチがカップに沈めば、大好きな日本語のフレーズも飛び出す。
「ハンパない!」。
折り返して1番でも、カラーから10メートルを沈めて3度のゼロパットで、単独首位発進だ。
昨年は日本で賞金ランキングは2位につけて、にわかに増えた海外遠征。全米オープンから、つい先の全米プロまで“メジャー3連戦”は行ったり来たりのスケジュールで這々の体も、土産はしっかりと持ち帰った。
全米プロで、名匠ボブ・ボーケイ氏直々に、鍛造してもらったというウェッジ。59度のそれこそこの日13番、18番でチップインバーディに貢献してくれた名器であり、さっそくその威力を実感した1日。
先週は母国韓国で試合にも出ず、ほとんど練習もせず、ひたすら体のケアにつとめて、疲れも取れて完全復活。
「体の調子もゴルフもいいから、良い成績出来ます」。もはやぺらぺらの日本語もこの夏のオフが少し長かった分、ちょっぴりたどたどしくなってしまったが、今年も芥屋で怖い存在になりそうだ。