Tournament article
カシオワールドオープン 2014
チャレンジの星! 今平周吾(いまひらしゅうご)が好発進
シード権争いが熾烈を極める今週も、すでに“初シード入り”が決まっている今平は、「だいぶ、楽な気持ちで戦える」と、雄大な太平洋を望むコースで伸び伸びと、「今週は行けるところまで行きたい」と、この日はボギーなしの66で回ってきた。
5番では、「段の上のピンにも上手く打てた」とサンドウェッジで高く上げ、ピンそば50センチでぴたりと止めて見せたのも、この1年間の成長のあと。
「今年、特に勉強になったのはアプローチ」といい、「一緒に回った選手を見て、みんなのいいところを吸収してやってきた」と控えめながら胸を張る。
ひとつ上の石川遼と同じ埼玉県出身の22歳は「試合でも何回か回ったことがあるし、追いつきたいけど・・・」と、そのあとの言葉はモゴモゴと「まだあまりにも離れ過ぎていて」と苦笑い。
「全然レベルが違いすぎて。そこまでの意識はないです」と正直な胸のうちも、スーパースターと自分との距離感を、冷静に判断出来ているともいえる。
「いつかは・・・ですね。いつかは追いつければいいと思いますけど、まずは僕は日本で1勝を挙げることが目標です」。
さっそく初日の好発進には、今週にもと色めき立つ周囲にも、やんわりと「いや、さすがに今週は・・・」と、じれったいくらいに控えめ。
「早ければ、来年にでも。今週は意識しないでやりたいですね」。まずは“予行演習”と、気負わず歩く。