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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2014

選手会長は今年も全員参加の表彰式で

2年連続の登壇は、ちょっぴり複雑な気持ちで立った我らが選手会長だ。毎年、このツアー最終戦では出場選手が表彰式で、一同に顔を揃える中で、選手会長がこの1年の感謝の気持ちをファンのみなさんに直接、お伝えするのが恒例だ。

「今日をもって、今年も24試合、うち国内23試合が無事終了し、今日も朝早くから、この場に至るまで、大勢のギャラリー、ファンのみなさん、大会関係者のみなさん、本当にありがとうございました」と、深々と頭を下げながら、自身のこの1年間に頭を巡らせた池田勇太。

一昨年は、史上最年少の就任から2年。初年度は、あまりに自分の限界を超えて頑張り過ぎた、と反省して臨んだ2年目も「選手会長として、やるべきことは減るどころか、増える一方だし、どんなにやっても、納得できる結果はなかなか出てこないわけだし」。苦悩の表情。

就任2年目の今年は、選手としては10月の日本オープンというビッグタイトルで、“本業”のつとめも果たせたのかなとは思うが、「自分としては、その1勝というのでは物足りないし」。デビュー同時からの悲願でもある、賞金王には今年もまた届かなかった。本人としては“両立”というのには、ほど遠く、来年はいよいよ20代最後の年を迎えることでもあるし、「ここらでゴルフをしっかりやりたいという思いもある」とは正直な胸のうちだ。

出来れば誰か次の新会長に、とは思うが表彰式のスピーチで、「次は宮本さんかもしれないし、賞金王につかれた孔明さんかもしれません」と、冗談交じりに水を向けてみたが、孔明にはプルプルと首を横に振られて、改めて思う。

「他にやりたいと言ってくれる人は、なかなかいないと思う」。みんな、その重責を知っているから。「現実は厳しいですよ」と池田。ため息が出る思いはひとまずひた隠して、晴れやかな笑顔でファンと、スポンサーの前に立った。

「この大会を含めまして、国内ツアーの全23試合の全ゴルフ関係者のみなさんに、選手を代表して深く感謝を申し上げます。ゴルフ場があって、スポンサーがあって、ボランティアのみなさん、ファン、ギャラリーのみなさまがあってこその、男子ツアーでございます。この気持ちを選手全員、忘れることなく、2015年も今年以上に、素晴らしい男子ツアーにしていきたい。
シニアや女子に負けないツアーを作っていきたい。そんな熱い思いをこめてまた来季にむけて選手全員、準備をして参ります。また来年もなにとぞ宜しくお願いいたします」(池田勇太)。

2014年のジャパンゴルフツアーは、ひとまずゴルフ日本シリーズJTカップを持って、幕を閉じました。みなさまの多大なるご支援、ご声援まことにありがとうございました。

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