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関西オープンゴルフ選手権競技 2014

9年ぶりの登場!! 髙橋勝成

中嶋が今季レギュラーツアー初出場なら、こちらは実に9年ぶりの大ベテランだ。ツアー通算10勝の経験を持つ髙橋。そしてこちらも、複雑な心境で、久しぶりのレギュラーツアーに挑む。

63歳。前日の火曜日には中嶋と、水巻善典と練習ラウンドを回ったこともあり、「いや、今週はシニアツアーでしょ?」と照れ隠しのジョークは、主催者推薦こそ喜んで引き受けたものの、「他の選手の迷惑にならないように・・・それくらいしか言葉が出て来ない」と、どこか居心地悪そう。

はなから諦めムードで「予選落ちをしても、僕には大事な役目があるから」。
万一、本人が言うとおりに決勝ラウンドには進めなくても、確かに髙橋には大切な役割がある。
週末に予定されている観戦ツアー。ロープの外でギャラリーを引き連れて、解説をしながらコースを回る。
「それもひとつ大会の目玉だから。そういう形でギャラリーを盛り上げることも、非常に大事だと思うんですよ」と、早くもそちらのほうで、やる気満々?!

しかし、一方で自分の心の奥底からどうしようもなく溢れ出てくる勝負師魂も自覚しており、総距離7037ヤードのパー72は「全体的に距離も長くないし、私が上位で戦うことも全然無理ではない」と、ひそかな野望も。
「他のみなさんが、長いミドルでバーディを奪うかわりに、僕は別の箇所でチャンスを奪えれば」と、決勝ラウンドにむけて虎視眈々。

北海道出身だが、地元兵庫県の西宮市在住。「コースまで15分もあれば」というご当地の大ベテランが週末に活躍するのはロープの中か、外か?!
ファンには、いずれの髙橋も見逃せないところではある。

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