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関西オープンゴルフ選手権競技 2014
「80回記念に花を添えたい」と中嶋常幸
群馬県出身の中嶋にとっては、「終生、ご縁のない大会だと思ってきたから」。
というのも、中嶋がデビューを飾った1980年代は関西オープンと並び称して、関東、九州、北海道と中四国オープン、中部と各地区オープンが毎年、同時期に開催され、中嶋の“主戦場”はもちろん、84年に1勝の経験がある関東オープンだった。
しかも、1991年を最後にそれら各地区オープンがすべてレギュラーツアーから撤退して、ますます中嶋には縁遠い今大会となっていた。
だが関西オープンだけは、2009年に再びレギュラーツアーに復活。まして、この国内最古のオープン競技は今年、記念大会を迎えて「ぜひ出場して欲しい」と中嶋がオファーを受けたのは昨秋。
主催者との約束を果たすため、59歳の永久シード選手が早くからスケジュールに組み込んでいたトーナメントでもあったのだ。
「80回の記念に花を添えたい」との並々ならぬ思いとは裏腹に、本人には若干の悩ましさも。
昨年7月に手術に踏み切った左膝の状態が、思わしくない。4月には、一度は出場を表明していた中日クラウンズも、直前にやむなく取りやめたほど。「最近の“マックス”は2日連続だから」。ここ久しく、2日以上続けてのラウンドが出来ておらず、久しぶりのレギュラーツアーに当たって、それもひとつ本人には引っかかっている。
今年の会場となる六甲カントリー俱楽部は見た目以上の傾斜があり、難解と選手たちが口を揃えるグリーン上に勝負を持ち込めれば「若手に混じってそこそこやれる」とのひそかな自負もあるが「特に歩行が困難」という足の状態が持つかどうか。
「呼んでもらって、出られることになったので。やってやろうという気持ちはある」。主催者の期待に応える気持ちは満々でも、あまり強気にも言い切れない。
「今週はひと泡吹かして・・・もらっちゃおうかな?」。たとえそうであっても、ファンには嬉しい登板には違いない。