昨年のＱＴランクは45位。今週の出場権にはあと一歩届かず、30日の月曜日に行われた予選会マンデートーナメントからの挑戦は、日本列島縦断の強行軍だった。

先週は福岡県の芥屋ゴルフ俱楽部で行われた「LANDIC ゴルフトーナメント2014 アソシアマンションメモリアル」が金曜日に終わって、その足で北海道に入り、前日の日曜日には練習ラウンドを回り、会場のザ・ノースカントリーゴルフクラブはしっかりと、予習を済ませておいたおかげで、４位タイで晴れて本戦に進んだ。

「その流れのまま、今日も良いゴルフが出来た」と、スタートの１番では右奥からつま先上がりのアプローチは、下りのフックラインに乗せてチップイン！

今週から新しく投入したというドライバーも「方向性が良くて、距離も出ている」。パットも、きわどい距離をいくつかしのいで、攻守揃った組み立てで、２位タイの好発進だ。

プロ６年目の今年は、国内開幕戦の東建ホームメイトカップでも初日に首位タイで飛び出したように、かなり気合いが入っている。１年の交際を経て、３月に入籍した広子さん。そのあとすぐに、妊娠が分かって12月に出産を控える。
さらには、今年８月は地元福島県で行われる新規ツアーの「ダンロップ・スリクソン福島オープン」のあとに挙式も控えており、「試合から帰っても大変。式の打ち合わせとかで、ほんとに休みがない」と、嬉しい悲鳴の夫。

まだシード権も、初優勝もないままに、結婚することには迷いもあった。
「でも、そんなことを言っていたら、いつまでもずるずる行ってしまいそうで」。
そんな男のけじめが、ゴルフにもプラスに。
「稼がないとという気持ちで練習にも熱が入るし、シード権への思いもさらに強くなった」という。
今週の大会を区切りに、QTとチャレンジトーナメントのランキングで構成される出場優先順位の組み替え（リランキング）が行われるだけに、思いはさらに切実だ。

２日目に向けて、気合いを入れ直す夫のそばには、愛妻の姿が。
仕事の休暇を利用して、北海道まで応援に来てくれた広子さん。
「やるからには優勝を目指して頑張りたい」。愛の力をバネに、北の大地でもっと妻を惚れさせる。

• 佐藤 圭介