Tournament article
中日クラウンズ 2014
単独首位の金亨成(キムヒョンソン)は「母国に良いニュースを届けたい」
たとえ会心の1打を打っても、あっけなく風に持って行かれる。その中で、いかにパーを拾っていくか。
9番で、2打目をグリーンの奥に打ち込んだ。左足下がりのラフは絶体絶命のピンチも、あわやカップインのスーパーパーセーブで、目の肥えた名古屋のゴルフファンを感心させた。
ピンチもチャンスに変えた。15番は「自分でも信じられない!」。ラフから寄せきれなかった13メートルのバーディトライ。「下って、少し平らで、また下って・・・100回打っても1回も入らないような」。複雑なスライスラインを読み切って、2位と2打差の単独首位に。
母国韓国では、旅客船の沈没事故に、地下鉄の事故と、いつも笑顔の選手も沈痛の面持ちで、「悪いニュースばかりが続いている」。こんなときだからこそ、韓国の選手たちは、結束して頑張ろうといつも話している。
先週の米ツアーでは、盧承烈 (ノスンヨル)が優勝を飾った。
「僕も続きたい」と金は言う。「僕も、勝って良いニュースを届けたいんです」。最終日も熱い気持ちで和合に立つ。