Tournament article
JGTO Novil FINAL 2014
来年は兄弟で優勝争いを 宮里聖志
この試合を迎える前の時点では、チャレンジ賞金ランキング9位とボーダーライン上だった。自分より下位の選手が優勝すれば、自分がはじき出される可能性もあった。だが、ツアーでの優勝経験もあり、長くシード権を保持してきた実績は伊達ではない。2日間で1アンダーとし、予選落ちをした秋吉翔太を抜いて8位でシーズンを終えた。
「チャレンジは2日間の短期決戦なので、初日から行かないといけない。OBでも打とうものなら」取り返しがつかないことになる。「とはいえ守ってばかりでもおいていかれる」と攻めと守りのバランスが難しい。苦しい1年間だったに違いない。ただ、明るい性格なので、それは表に出さない。「結果的に(9位までの)枠の中に入れてよかった」と安堵。
これで再び来年はツアーで戦うことができる。「モチベーションを挙げて頑張らないと。ショットやショートゲームなどの精度を全体的にもう少し上げて」いかなければいけないと覚悟している。昨年のゴルフ日本シリーズJTカップでの弟・優作の優勝は、自分がファイナルQTの会場にいたために、家族の中で彼一人が目の前で見届けることができなかった。ファイナルQT4日目ホールアウト後に、関係者から優勝の報を知らされると、テレビでその優勝シーンを見るために、足早に宿舎へと帰って行った。その胸中はいかばかりか。来年こそ兄弟で優勝を争うシーンを見せてもらいたい。