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RIZAP KBCオーガスタ 2015

史上最年少アマ王者! 金谷(かなや)拓実さんが決勝ラウンド進出へ

あの快挙から、早1ヶ月が経つ今もまだ「実感がもてない」と本人は言うが、これぞ史上最年少の日本アマ王者の底力だ。広島国際学院2年生の金谷さんが、決勝ラウンドに進んだ。

2日目は、2オーバーと“圏外”からのスタートにも「絶対に通る」と強い気持ちで、奪ったバーディは4つ。
4番で5メートルを沈めると6番、7番では「今日も昨日もショットが悪かった」とティショットを曲げて、林の中から打った2打目。「下はベアグランドで、スライスを打たないといけない状況」と、残り140ヤードから、9番アイアンを握って見事にグリーンをとらえた。
ピンチをチャンスに変えた。「今日はパットがよく入ってくれた」と、8メートルのバーディトライをねじ込んだ。

16番では痛恨のボギーで通算1アンダーにして、思わずリーダーボードを仰いだ。
「イーブンパーでは危ない」。残り2ホールも強い気持ちで戦い抜いて「よく頑張れたと思う」と、胸をなで下ろした。

大会が2006年から始めたジュニア育成プロジェクトの一環で、出場権利を得た自身3度目のプロツアーは、初の決勝ラウンド進出に気持ちも弾む。

「4日間、回れることになって嬉しい」と、初日から感心しきりのプロの技をさらにこの2日間でその目に焼き付け「ぜひ、自分のものにして、今後に生かしたい」と、張り切っている。
「明日はまた、今日以上に良いゴルフが出来たら嬉しい。そして最終日には、アウトコースからスタート出来たらもっと嬉しいです」。
予選通過だけじゃ物足りない。日曜日こそ、17歳も並み居るプロに混じって堂々と、“表街道”から出ていくつもりだ。