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日本オープンゴルフ選手権競技 2015
池田勇太の連覇はならず
このゴルファー日本一決定戦では慣例として、前年覇者が新しいチャンピオンに優勝ブレザーを着せかけることになっている。
連覇を狙った今年も、また最終日最終組に名乗りをあげて、小平と最後の最後まで死闘を繰り広げて、最後の最後にその座を譲ってその悔しさも冷めやらぬまま、直後に再び大観衆の前に姿をさらすプロの心境は察するにあまりあるが、池田はぐっと気持ちを抑えて、小平と共に表彰台の横に並んだ。
2打差の2位からスタートした最終日は、13番でついに小平をとらえると、勝負はいよいよ最終ホールまでもつれた。
首位タイで迎えた18番は、しかしティショットが左のバンカーへ。
キャディの福田央さんと思案の末に、6番アイアンを選んだ2打目は「100%届くとは思っていない」と、いちかばちかのショットはやはり届かず、手前の花道から30ヤードのアプローチも、微妙な距離を残して「アプローチもそうだし、パーパットも入れない自分が悪い。前半も無駄なボギーが多すぎた」。
今週も、また繰り返した。「勝てなければ意味がない」。これを言うのももう、5週連続だ。