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ダンロップフェニックストーナメント 2015
ホストプロ! 星野英正が余裕の3位タイ発進
「最後の9番も、今日は重いと分かっているから、打つぞと思っても、ショートした」と、他に4ホールでも同じようにチャンスを逃したが、「頭にくることもなく、気持ち前向きに、冷静に、普段どおりにリラックスしてやれた」。
冬の合宿も含めて、知り尽くしたコースだからこその弊害も、その分、利点も同じだけある。
「今日はティショットもよく曲がったし、ピンチも一杯あったけど。ノーボギーは自分でもびっくりだね」。ホストプロは勝って知ったる庭で、「林に入れても、とりあえず花道まで持って行けば大丈夫とか。嫌な雰囲気のときも割り切ってやれたことが、ノーボギーにつながったと思う」と、満足そうにうなずいた。
賞金ランクは現在、64位。上位60人までのいわゆる第一シードには、微妙な位置も「俺は気にしていない」と言い切った。「それは結果で、それを気にしてゴルフをしても、しょうがないから。1日1日、1打1打。目の前のショット考えて打たないとゴルフにならないから」。
アマチュア時代に無敵の52冠の雄も38歳を前に結果への執着がなくなった。
「ゴルフはシニアになっても続けていきたいとは思っているけど。40歳をひとつの区切りと思っているから」。
心境の変化は、3歳になる長男と、生まれたばかりの長女と。二児の父となったことが大きいようだ。
近頃は、長男がときどき可哀想になる。「試合が終わって、日曜日に出来るだけ早く帰っても、息子はもう寝てることが多くて。朝は幼稚園で早く出ていくから、本当に俺に会えない。たまに会えたらすごく嬉しそうに寄ってきて、この子のためになるべく長く一緒にいてやりたいと思うようになった」。
独身時代は何も気にならなかったプロ生活も、今は疑問で「子どもは10歳までが、凄く大切と思うようになった。これからは、家族を一番に大事にしたいと思うようになった」。ゴルフにも、余裕が生まれた。
「明日からまた、1打ずつマイペースでやります」。良い意味で、ホストプロの気負いもない。