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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2015

星野英正が鳥肌

最終日は湿気が強く、汗ばむ天候も、歴代覇者はひそかに背筋を寒くしていた。16番は190ヤードのパー3。

6番アイアンを握ったティショットは勢いよくグリーンをとらえると、ボールは軽く2バウンドしてカップイン!
自身ツアーで6度目のホールインワン達成の、お祝いに駆け寄ってきた片山晋呉。
その光景は、まさに焼き直しのようで「ホールも、ピン位置も、番手も、・・・シンゴさんも! こんなに全部が重なることがあるのかな、と」。
2004年のこの大会の3日目にも、やはりこのホールでホールインワンを達成しており、そのときに同じ組で回っていたのも片山であり、まるでタイムスリップしたような光景に「鳥肌が立ったという」。

むしろその場に立ち会った片山のほうが、「同じ大会の同じホールで、同じ同伴競技者が、ホールインワンする確率を調べて」と、なぜか得意げ!?
ホールインワン賞は、ミロク情報サービス提供の豪華300万円には手放しで喜べても「なんか・・・気持ち悪い。大丈夫かな、俺」と、逆にちょっぴり不安がよぎったほど。

それでも、上がってきて中継局のNHKの工藤三郎アナウンサーに、この日の映像と、2004年の当時の映像を改めてVTRで見せてもらって、「やっぱ気持ちいいスね!」と、ようやく素直に喜んだ。

「いや、打った感触は確かにすっげえ良かったから。良いときはああいうふうに打てるんだな、と。映像を見ても、昔も今も最後まで行方を見てるしね。当たった感触が良いときは、ああいうふうになるんだと」。
この手応えを覚えておく。
「優勝から遠ざかっているのでね。そろそろ勝ちたい」。
これをきっかけに2008年の今大会で、ツアー通算3勝目をあげてから、見放されたままの勝ち星をつかみたい。

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