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〜全英への道〜 ミズノオープン 2015

チャレンジの星! 今平周吾が来たぞ

昨年のチャレンジトーナメントでランク1位に輝いて、今季初の本格参戦を果たした22歳は、火曜日の正午から早くも緊張していた。予選ラウンドの組み合わせが発表された日。

ジャンボ尾崎と同じ組。「初めて一緒に回る・・・」。さすがに全盛期のプレーを生で見たことはないが、当時のVTRでその凄さは何度も見ている。
65歳の父親よりさらに3歳も年長の大御所。
当日の朝は、練習場で改めて挨拶。
「今日一緒に回らせていただく今平周吾です」と、ぺこりと頭を下げたら「おう、なんか余裕じゃねえか」と、ジャンボより遅れて練習場に来たことを、茶目っ気たっぷりの笑顔で茶化されて、一気に心がほぐれたという。

「ラウンド中も、凄く声をかけていただいて」。

絶好のバーディチャンスを外した15番。悔しがっていたら「ざまーみろ」と、これまたいたずらっ子の笑みで言われて、ますます緊張が解けた。
「あの歳で、あれだけ飛ぶのって、やっぱり凄い・・・!」。68歳のはつらつとしたプレーぶりや、パッティングの力強いタッチにひそかに目を見張りつつ、今平もジャンボの前で良いところを見せた。
16番で、段の下から15メートルものバーディトライを沈めると、そこから上がりの3連続バーディで8位はジャンボの前で、上々の滑り出し。
そして、ホールアウト後は、ロッカールームでおずおずと、「一緒に写真を撮ってください」。
快く応じてくれたジャンボにますます感謝しきりだ。

全英オープンの出場権がかかった今大会。今年の開催コースのセントアンドリュースは、「ゴルフ発祥と言われる場所。ぜひ回ってみたい気はありますが、メジャーはまだ手の届かない存在」と、そこはまだその気にはなれないが2日目も、あこがれの人の前で「良いスコアで回れれば」。
貴重な機会を、まずは良い形で締めくくる。

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