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〜全英への道〜 ミズノオープン 2015

チャレンジの星! 今平周吾は親友とこぎつけたV争い

大親友と、足並み揃えてV争いだ。昨年のチャレンジトーナメントでランク1位に輝いた今平が、自身3度目の首位タイにつけた。この日は朝から強い風が吹き、特に今平がスタートした午後は晴天の太陽にさらされてグリーンも乾いて「今日は難しいからあんまり伸びない。とりあえず60台。

69を目標に」と、公約どおりにブッシュからブッシュを渡り歩いてボギーを打った2番のあとの3番のパー3でもパーオンに失敗して、3メートルのパーパット。

「あれを外していたら、流れが悪くなっていた。よく耐えた」。
支えてくれた友人に感謝だ。先週からバッグを担ぐ柘植野(つげの)徹さんは、ジュニア時代からの友達で、「僕の癖を分かってくれてる」。言われるがまま打った。グリーン上のアドバイスも的確だった。「自分でやるのはさておき」と柘植野さんは笑いながら、「グリーンの読みには自信がある」。頼もしい友人の言うに従い正解だった。

この日は、9ホール目の18番ホールでコースを去ったがこの2日間、同じ組で回ったジャンボとは、初の顔合わせの緊張も、柘植野さんと一緒だったから和らいだ。

今平以上に“ジャンボフリーク”だという柘植野さん。腰痛のために棄権を申し出た去り際に、「頑張れよ」と声をかけられ2人でしびれた。「周吾がいじめるから、俺は帰るよ」と、ジャンボのジョークに真剣に、「いじめてないです!」と、ぶんぶんとクビを振っている今平を、ほほえましく見守って「あいつ、冗談を本気にするところがあるので」と、クスクス笑った柘植野さん。

自身もツアー参戦を目指して、今年はQTのファーストから挑戦するそうで、そんな柘植野さんにとっても、週末のV争いは何よりの経験になる。今季、本格参戦を果たした友人の活躍も「本当に刺激になっています。俺も頑張ろう」と、切磋琢磨のコンビネーション。

初日に9アンダーを出したリーダーも「上がってから分かったのですが、ヘンドリーさんが意外と伸び悩んだみたいで」と、本人には思いがけない首位タイも「最終日に上にいたいので。今はあまり意識しない」。
柘植野さんによると、「本人は緊張すると言いながら、実は全然緊張していない」。いつでも淡々とプレー出来るのが今平の強み。昨年のカシオワールドオープンではV争いの末に、22位まで落ちた悔しさをバネに、決勝ラウンドこそ平常心で挑む。

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