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中日クラウンズ 2015

和合が大好き! 韓国の李京勲(イキョンフン)が単独首位に

額にうっすらと光る汗。最後の18番も、左手前から2.5メートルのバーディチャンスを沈めて初日の和合は初夏の陽気に、「今日は、あちぃですね」と、静かなほほえみで上がってきた。

参戦4年目の日本ツアーで、声をかけてくれるファンも増えて「最後、ナイスバーディだね」と褒められて「ハイ」と小さく答えてはにかむ。
難攻不落と言われる和合は得意だ。

初出場の2012年から一度もトップ10を外さず、名物の上空を舞う風にも、もはや戸惑いはない。「去年まではアゲンストとフォローを読み間違えたり、クラブ選びにも苦労していましたけれど」。18番でも完璧に風を読み切り、2打目も8番アイアンを駆使して絶妙なコントロールショットでチャンスにつなげた。

「和合は特に、グリーンが好きです。僕のタッチに合っている」と、高速グリーンもむしろ味方につけて好発進。
2012年に参戦9試合目の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」でツアー初優勝を飾り、潜在能力の高さを見せつけたものだがその後3年間は、勝ち星に恵まれずに鬱憤もたまっている。

昨年は、母国の大先輩の金亨成(キムヒョンソン)が制した和合でさっそく、悲願の2勝目のチャンス。23歳の若き韓流は、クラブハウスで先輩方から口々にほめそやされて、ぺこぺこと恐縮しきり。礼儀正しく、自身2度目の頂点を狙う。

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