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HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF 2015

近藤共弘が62をマーク

結果にこだわり始めた途端に、大爆発した。5番で、278ヤードの2打目をクリークで4メートルにつけてイーグルを奪うなど、近藤が18ホールの自己最多アンダーパー記録となる9アンダーで回ってきた。

特に上がりの4連続バーディは圧巻だった。「パットが凄く良かった」と、15番で8メートルを決めると、そこから面白いようにショットをピンに絡めた。
そして迎えた18番では、スプーンで丁寧に刻むと、フェアウェイから8番アイアンで5メートルにつけた。この日最後のチャンスも逃さず、2位と2打差の単独首位に踊り出た。

「僕はもともと考えてやるタイプじゃなくて、ひらめきと勘でゴルフをするタイプ」。構えてすぐ打つ、胸のすくような切れ味鋭いショットもしかし、今季は序盤からあれこれとクラブをいじり、スイングをいじるうちに、コースですっかり考える人になってしまった。

「練習場では出来ても、コースの一発が上手く打てない」と、スコアメイクもそっちのけ。5月のミズノオープンから、棄権を挟んで7戦連続の予選落ちを喫すれば、さすがに周囲も騒がしくなってきた。

「僕自身はあまり気にしていなかったけど。周りが凄く心配してくれて。そういう声を聞くうちに、だんだん自分も焦ってきた」と、秋はやっぱり実りを目指すことにした。「そろそろ結果を求めていかなくちゃいけない」と、クラブのスペックも以前のに戻して、スイングの課題もひとまず保留のまま、「持ち味のドローボールも大切していこう」と原点回帰でたちまち優勝争いに名前を連ねた。

最終ホールで、熱心な女性ファンから「ナイスバーディ!」との掛け声も、心地よく胸に響く。プロはやっぱり、結果で魅せなくちゃ。
「でも、スイングのほうも、諦めたわけじゃないんですよ」と、相変わらず往生際は悪いが「今まで自分がやってきたことや、クセなんかも、すぐに変えられるものじゃない。じっくり、ゆっくり時間をかけていくものと、それが分かったことは良かった」とそれはそれでひとつの収穫として、秋は結果という実をもぎ取る。