Tournament article
ミュゼプラチナムチャレンジトーナメント 2015
浅地洋佑が『ミュゼプラチナムチャレンジトーナメント』初代チャンピオンに輝いた!
「1日が長く感じました」
プレーオフも含め19ホールを戦い抜いた浅地は、その優勝へのプレッシャーや緊張などで、いつもより疲労が増していたのかもしれない。
スタートの1番、2番で連続バーディーを奪い、一時は首位に立った浅地。
その後は、すし石垣と辻村暢大との三つ巴の戦いは一進一退を繰り広げる展開となった。
「昨日とは打って変わってパターが入らなくて」となかなか抜け出せない自分に苛立ちを感じながらも、決して諦めることはなかった。
そして迎えた18番ホール。
1打差で首位を走るすし石垣を掴まえる為にも、バーディーが必須となる最終ホール。
すし石垣が先にバーディーパットを外した。浅地は1.5mの下りのバーディーパットをしっかり沈め、プロ転向後、初めてのプレーオフへと持ち込んだ。
プレーオフ1ホール目、共にティーショットをフェアウェイにキープする。
「セカンドショットを先に打てる方が有利になると思った」と言うように、レイアップに成功した浅地に対し、すし石垣のセカンドは池ギリギリに止まるミスショット。「ミスショットでも、止まった場所が良かったので、すしさんの方が寄せやすいと思っていました」と話すように浅地にもいささか焦りが感じられた。
サードショットは88ヤード。手に取ったクラブはサンドウェッジ。雨の影響もありスピンをかけることが難しいと判断した浅地は、ピン根元にダイレクトに攻め下りの1mにつけた。
すしのバーディーパットは上りの8m。強気に打たれたバーディーパットは2mオーバーした。折り返しのパーパットを外し、ボギーが確定した。
「2パットでの勝利が確定していたのですが、最後はかっこよくバーディーで終えたかった」という浅地のバーディーパットがカップをかすめて外れた。この瞬間すし石垣と目が合った。お互いの不甲斐なさからか笑いが起きたのだ。
最後はきっちりパーパットを沈めた浅地。申し訳なさそうに会釈し、共に戦い抜いたすし石垣とガッチリ握手を交わした。
「この優勝で賞金王へぐっと近づくアドバンテージになったと思う。17試合すべて終わった時点で一番上に立っていたい」と話す浅地は、早くも賞金王を視野に入れている。