Tournament article

The Open Championship

松山とともに、星野陸也が初の決勝進出「ひとつでも伸ばして順位を上げて」

日本勢は、通算イーブンパーの25位タイで決勝ラウンドに臨む松山英樹のほか、星野陸也が予選通過を果たした。



この日4オーバーから出た星野には、15番で起死回生の1打が出た。

グリーン周りの刈り込みから52度のウェッジを選択した第3打をチップイン。

イーグルで一気に圏内に潜ると、最後18番は丁寧に刻み、90ヤードの残りから確実にチャンスを作ってバーディで締めくくった。


前半ホールでロストボールをするなど、「ずっとハラハラドキドキのゴルフでした。心臓に悪い」と安堵の笑みをこぼして、「この2日間はずっとショットが荒れていて、アプローチとパターでしのいだ結果」。
終盤に来たご褒美で、通算2オーバーの39位タイに上昇。

メジャーは8度目の挑戦で3度目、「全英オープン」は、3年連続3度目の出場で、初めての決勝進出だ。

「明日はひとつでも伸ばして順位を上げて、最終日に上位争いできるようなゴルフがしたい」。
欧州・DPワールドツアーで戦う今季、ひとつ大事な週末になる。


ほか7人のJGTO選手は、予選敗退した。

安森一貴は惜しかった。




2オーバーから出て、2番で約6メートルを沈めてバーディ。
11、13番でボギーを打ったが、12番では非常に長いパーパットをしのぐなど、カットライン上の通算3オーバーで我慢を重ねて迎えた最後18番で、この日3つめのボギーが悔しい。


77位タイは、決勝進出に1打足りなかった。

5月のミズノオープンで3位に入っての初メジャー。
「この2日間、苦しかったですし、最後悔しい結果になりましたけど、楽しいこともありましたし良い経験になりました」。

現在日本の賞金41位。帰ったら、今度はシーズン後半戦で初シード争いが待つ。
「これから日本で試合がたくさんあるので、そこでまず活躍して。また来年チャンスがあれば出場させていただきたいです」。
大きくなって再挑戦だ。


また、中島啓太は15番まで通算2オーバーの圏内でこらえたが、16番から連続ボギー。




「バーディチャンスを作りたい」と、挽回に努めた最後18番では2打目に次いで、またバンカーからになった第4打が「おそらくヘッドアップと初歩的なミス」。一度で脱出できずにダブルボギーを叩いた。


JGTO選手として、もっとも予選通過に近い1オーバーから出ながら上がり3ホールで4オーバーと、一気に通算6オーバーまで落ちただけに、「悔しさが倍に」。

2017年にアマの試合で初体験し、2位の成績を残したリンクスコースがロイヤルリバプールだった。

メジャー初の予選突破で、当時の恩人らに感謝のメールを送るプランも泡と消えた。
「悔しい気持ちを味わいましたが、日本に戻ってまた試合に出ますので。気持ちを切り替え頑張りたい」。

現在賞金1位は前を向いて帰国する。


そのほか、昨季賞金王の比嘉一貴も中島と並んで通算6オーバーの92位タイで落ちた。




最終18番は、「左からの風でやってはいけないミスが出てしまった」と、ショットが乱れて、2日連続のダブルボギーで終戦。

今季は主戦場の欧州ツアーでも、まだ結果に恵まれていない。
「課題や、どういうものが必要か。今年は痛いほど叩きつけられている」とし、「今までのゴルフ人生で、間違いなく収穫の多い1年。今後のやりがいが多いなと思っています」と、気丈に話した。


初出場の蟬川泰果は、通算10オーバーの129位タイだった。
金谷拓実は通算11オーバーの135位タイ。
今年5月の「ミズノオープン」の初Vで初出場を果たした平田憲聖と、岩田寛が共に通算14オーバーの148位タイで、8年ぶり4度目の「全英オープン」を終えた。

関連記事