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日本オープンゴルフ選手権 2016

李京勲(イキョンフン)は一歩後退も「自信、あります」

先輩のH・W・リューと、3日目にして韓国勢の最終組でコースに出た李(イ)は序盤こそ、3番から連続バーディを奪うなど順調にホールを重ねていたものの、ホールを進むに連れて徐々にコースの罠にはまった。

「11番で、思いがけないミスをしてつまずいた」。
バンカーからの2打目がへりにぶつかり、ラフに入った。そこから3打目もまたラフに入れ、ボギーを打った。

「そこから苦しいゴルフになって、今はどっと疲れている」と、タフな1日の締めくくりは今度こそ、パーを死守して息をついた。
最後の長い18番のパー4は、奥のラフから絶妙の寄せ。
「今日はアプローチミスも多かったので、最後は思い切りやってみようと思った」と、首位は明け渡しても1打差で踏ん張った。

翌日の組み合わせは成績の良い選手ほど、後ろの組になるが、タイスコアで上がった場合、先にスコアカードを出した選手が、より後ろに組まれる。
李(イ)より先にホールアウトをした池田に最終日最終組を譲って、複雑な心境もちらり。

この日の3日目もそうだったがコースのあちこちで聞こえる大歓声に、松山の猛チャージを想像しながら「最終日もあの歓声の中で、プレーをしたい欲もあった」と直接対決にも心残りが少し。
「でもこれほどに難しいコースではどこの組に入っても、自分のベストを尽くすことには変わりない。明日も自信があります」ときっぱりと言った。
9月の韓国オープンで連覇を達成したばかり。ひしめく韓国勢の中でも、最終日はその筆頭として日本タイトルを堂々と狙っていく。

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