Tournament article

マイナビABCチャンピオンシップ 2016

小田龍一は相変わらず不安で一杯

大きな体をして声がちっちゃいのも、自信のなさの現れだ。通算7アンダーの3位タイは「不安ながらも入ってくれた」と小さな声で、4番からの連続バーディなど、この日のプレーを振り返った。

ティショットを左のフェアウェイバンカーに入れた2打目はクリークでトップして、あわや池。「左の淵をかすって、花道まで出た」と、胸をなで下ろした45ヤードの3打目を、寄せてなんとかバーディ締めも「今日は3メートルくらいのパーパットを、6回くらいは打っている」と、相変わらず声が小さい。

09年に、あの石川遼を下して勝った。日本オープンで得た5年シードが切れる最後の年に、今大会で一発大逆転の自身2勝目を飾った。2014年にも、ショットにまったく同じ不振を抱えて悩んでいた。

不安の解消に、ひとつ心がけているテーマもあのときと、まったく同じ。「でもいざ、打つとショットの行方ばかり気にして、全然課題が出来てないと気がつく」。
そして、落胆する。その繰り返しは初日から、相変わらず。
9つも下だが、師匠と言って心酔している池田勇太も「自分のことで、精一杯のはずなのに、こちらのことも気にしてくれる」と、恐縮しきりで「結果とか、シードとかより、まずはコースで課題が出来るようにしたい」と、歴代覇者は週末ももがく。

関連記事