Tournament article

三井住友VISA太平洋マスターズ 2016

宋永漢 (ソンヨンハン)は「もうおめでとうですね」

懸命の追随も、どうにか6打でとどめるのが精一杯だった。最後の18で、左から6メートルのバーディを奪ってガッツポーズを作った。

この日は朝から「コーチはいるの? 今年はいつまで試合に出るの?」。無邪気に質問をなげかけて、普段は無骨な同学年を、何度も笑わせた。
最終日を前に松山に、もっとも近づいた宋(ソン)。

それでも最終日を待たずして、松山に白旗を揚げた。
「もうおめでとうですね」といつものように、頬にえくぼを作りながら「みんな同じ考えだと思います」。

1月の初戦「SMBCシンガポールオープン」で、当時世界ランク1位のスピースを破ってツアー初優勝を飾った。

10月の「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF」では、池田との翌月曜日まで持ち越された2日間にわたるプレーオフ9ホールに負けて、大泣きした。

本来なら、あのとき取り損ねた今季2勝目のチャンスであるはずが、相手が悪すぎたか。
松山が林に入れた6番でも、思わずうなった。
林から出しただけの3打目から約3メートルのパーセーブを残したが、「集中力が凄い」。
全米プロの練習ラウンドで一緒に回ったことはあるが、試合では初の直接対決で、力の差を見せつけられたようだ。

関連記事