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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2016
ふくしま交流の夕べで中嶋常幸が「NO.1ホストを狙う!」
今年はいよいよ3回大会を目前に、20日水曜日は午後4時から、開催コースのグランディ那須白河ゴルフクラブの瀟洒なレストラン「オーガスタ」で今年も「ふくしま交流の夕べ」が行われた。
「阿武隈川のメープルサーモンのロースト ハーブ風味」。
「白河高原の清流豚と、夏野菜のポ・ト・フー」。
「伊達鶏腿肉のカチャトラ風煮込み」などなど…。
もともとフレッシュな地元食材は、一流シェフの手にかかればほらこの通り…!!
スリクソンの筆頭所属プロの中嶋も、髙橋竜彦や、額賀辰徳ら若いホストプロを連れてテーブルを回り、福島の食の安全を大々的にアピールした。
毎年、凝ったお料理の中に、今年は“チャンピオンズメニュー”も加わった。
「たっぷりふくしま野菜の特製トムヤムクン」は、昨年大会を制したタイの英雄のため。本場にも負けない味に、納得のプラヤド・マークセン。
「美味いよね〜」と、ご相伴に預かった中嶋もふと、昨年大会を振り返って、「去年、マークセンは24アンダーでしょう? ありえないよね」と、昨年覇者の優勝スコアに改めて、舌を巻いた。
昨年は49歳にして、みごとホストVを飾ったマークセンの活躍を励みに今年は自身もこだわりのこのホスト試合での健闘を、改めて誓った中嶋だ。
今週は、月曜日から会場に来て、連日のようにラウンドを重ねて、今日までに2.5ラウンドをこなしたばかりか開催週の前にも下見に来て、3日間をかけてコースを調べ尽くしてある。
「練習十分。気合いも十分。あとは結果」と言い切った。
今年は、あの未曾有の大震災から丸5年の節目を迎えたが、「復興は10年、20年とかかるわけで。あの記憶を風化させないためにも、こうして毎年、ゴルフを通じて伝えていくことが大事で、特に福島は津波の被害だけでなかったから・・・」と、地元の方々のこの5年の苦労を思いやった。
それだからこそ、中嶋には「僕ら選手一人一人が良いプレーをして、みなさんに喜んでもらいたい」との気持ちが強い。
「今週は、ホストプロがたくさんいるから」と、契約プロがひしめく中でも、最年長は「僕がNO.1ホストになる!」と、気持ちはまだまだ若い。
いよいよ開幕を翌日に控えて、地元の方々が腕をふるってくださった“勝負メシ”の中でも、特に中嶋の心を震わせたのが、福島のミス・ピーチがふるまってくれた県産の桃だった。
こりっと堅い食感の中にも糖度の高い甘みが口いっぱいに広がって、つい言葉も甘くなる?!
ツアー通算48勝の永久シード選手は「いろんなところで勝ってますが、特に僕は美人の多いところで勝つというジンクスがあるんです。福島も美人が多いから、きっと眠っている力が発揮出来るのではないか。そういう意味でも、自分に期待してます!」。
桃よりあま〜い活躍で、福島を盛り上げる!