Tournament article

ダンロップ・スリクソン福島オープン 2016

岩本高志は自己ベストの単独2位に

3打差で41歳の初優勝には及ばなかったが、自己ベストの単独2位だ。最後の18番は左手前からの6メートルをよく入れた。7年前からゴルフを教える「K's GOLF LOUNGE」の生徒さんをはじめ、友人知人が30人の大応援団で会場入りした目の前で、大きな歓声に応えた。

6番のパー4では、2打目を直接入れる、イーグルも獲った。
「でも、相手も良いパーを取ったので。今日は自分はショート目が多かったので。その分、まだまだ」と、こちらもまた未シードのベテランが、年若い勝者に降参した。

今は両肘のテーピングが痛々しい。3つ下に近藤共弘がいる専修大学を経て、
98年にプロ転向しても、疲労性のろく軟骨骨折や腰のヘルニア、首痛と怪我のデパート人生だ。

2004年にマンデートーナメントを経て、本戦出場を果たしたフジサンケイクラシックで、初日首位につけたが、最終日最終組は初めての経験。「今日は喉もカラカラになったし、緊張もしたし、しっかりと味わいました」と、勝負には負けてもプレッシャーには負けなかったことが、何よりだった。

今週は、チャレンジトーナメントやQTランクの選手たちによる出場優先順位の今年最初の見直しが行われ、シーズン最初はQTランク30位からスタートした岩本は、今週の獲得賞金500万円を上乗せて、600万円台に乗せて後半戦からより出番が増える“4番目”に浮上。

もちろんこの日は勝てるに越したことはなかったが、「それでも、今週リランキングでまさかこんな成績になると思ってなかったので。これでまた、ツアーに出られる。今後、この経験を生かして頑張らないと意味がない」。
ベテランが福島で過ごした週末を、糧にする。

関連記事