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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2016

時松隆光(ときまつりゅうこう)は「面白いことになる」

初日は7アンダー。そしてこの日は6アンダー。連日の大量スコアに、一番目を剥いているのが本人だ。「おかしいですね」と首をかしげて、「そろそろ明日くらいには・・・」と目を細めて笑ったが、まんざらでもない。

「僕は、こういうビッグスコアを出すタイプではないので」と、繰り返しながらも胸に期すものはある。

レギュラーツアーでは、2013年の関西オープンの5位が最高だ。
2014年のインドネシアPGA選手権でも、3日目に最終組で戦ったことはあるが、そういうチャンスに限って「舞い上がったり、精神コントロールが出来ていない。僕とシード選手との差。気持ちの押さえ方が違う」と痛感しているというが今月初めにチャレンジトーナメントの「ジャパンクリエイトチャレンジin 福岡雷山」でプレーオフの末に、初優勝を飾った時には「あれっという感じで、あまりぴりぴりもしなかった」。

首位からスタートしたこの日も、前半の11番で左3メートルにつけて、最初のバーディを奪って「ふところに余裕が出来た感があって、落ち着いてやれた」とその後もキレたショットで面白いようにチャンスにつけた。

この日5つのバーディも、18番や2番、4番で3メートルのチャンスがカップに蹴られて「まだもう少し伸ばせた」と、余裕綽々。
18歳でプロ転向してから場数を踏むうち、大舞台にも慣れてきた。
初優勝のチャンスも「全然ないです」と笑って打ち消しながらも「こないだのチャレンジみたいなことが今週も出来たら、面白いことになる」と、自分に期待する気持ちもある。
「アウトのお尻から回れるなんて、ゴルフ人生の中でもそうめったにあることじゃない。今後に生かせるプレーがしたい」と、22歳が意気込んだ。

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