Tournament article

ダンロップ・スリクソン福島オープン 2016

岩本高志は初日の好発進も「緊張するものと思ってプレーする」

41歳のベテランが、初日の66に「100点満点」を出した。ショットが好調だった。「今日はラフから打った記憶がない。ほとんどフェアウェイにいたと思う」と、胸を張った。

序盤こそ、じっとパーでこらえるゴルフも、6番が契機となった。グリーン右に外して下りのアプローチを寄せきれず、3メートルのパーパットが残った。
「このパーを拾えたことで、7番からの3連続バーディつながった」という。

専修大学のゴルフ部では近藤共弘の3つ上。プロデビューから、19年がたつが肋骨の骨折や椎間板ヘルニアなど、数々の怪我に見舞われ今は、両肘のテーピングが痛々しい。

症状は2週前の北海道2連戦がピークで、この日は同組で回った吉永智一のトレーナーさんにも世話になるなど「みなさんにもご迷惑を、おかけしています」。周囲の親切にも助けられ、今週はやっと少し、まともに戦える状態にまで、回復してきた。

ファイナルQTランクは30位から、初シードを狙う今季。今週は、今季これまでの獲得賞金を元に、出場優先順位の組み替えが行われるが「QTの選手はみな、それを分かってプレーしており、僕も同じです」と、気が引き締まる。

好発進した翌日のプレーには、苦い記憶もある。
予選会のマンデートーナメントを突破して、本戦出場を果たした2004年のフジサンケイクラシックは初日の首位発進に「あのときは、めちゃくちゃ緊張して早々にトリプルボギーを打ちました」。結局、13位タイに終わった。
今こそあの経験を生かすとき。
「明日は、最初から緊張するもんだと思ってやります」。免疫は、すでについているはずだ。

関連記事