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ISPSハンダグローバルカップ 2016
ベストアマチュアはオーストラリアの新星
アマチュアながら、今年は豪州ツアーの「ウェストオーストラリアオープン」を制した逸材は、スタートの1番パー5で、6メートルのチャンスを沈めてイーグルを奪うと、2番ではピンそば1メートルにつけて快調に飛び出した。
「飛んで曲がらないショットが武器」と、落としどころが狭く、プレッシャーがかかる7番は、479ヤードのパー4でも果敢にドライバーを握り、169ヤードの2打目を7Iで軽々とグリーンに乗せてきた。
後半もキャディをつとめるお父さんのシュチュワートさんとも息をぴったり合わせて14番から3連続バーディ。
危なげないゴルフでボギーなしの66で回って上がってくると確かに初々しく、ヒゲがないと年齢よりもうんと若く見えそうだ。
世界アマチュアランキングで10位につける新星の目下、贅沢な悩みはプロ転向後はまずどのツアーでキャリアを積むか。「アメリカのウェブドットコムツアーから這い上がるのもいいし、ヨーロッパも惹かれるし、実は日本ツアーのQTも考えているんだ」。
今大会は主催者推薦を受けて、半田晴久会長には感謝しきりだ。
「こうして日本で経験を積ませていただいたことで、日本ツアーの素晴らしさが分かりました」と、今回の初来日で、将来の選択肢がひとつ増えた。
日、米、欧。どこのツアーに居座るか。「ここ1週間くらいで、進路を決めようと思っています」。
勝者と同様に、19歳のオージーにも贈られたグリーン羽織と、これこそ記念の兜に、小顔がすっぽりと収まった。
憧れの選手は母国の英雄アダム・スコットではなく、スウェーデンのヘンリク・ステンソンというのがまた渋い。要注目の新星だ。