Tournament article
マイナビABCチャンピオンシップ 2017
新ファッションリーダー! 小鯛竜也のこだわり
「自分でウェアを選ぶのが好き」と、普段着にもこだわる。
結局、最終日は1ホールもプレーは出来なかったが最終日の雨模様も覚めるような“マイナビカラー”の青パンツと、クラブハウスの表彰式で着せかけられたチャンピオンブレザーは、まるであつらえたようにビシッとキマった。
「合わせてきました」と言って、主催者を喜ばせた。
つばが平らになった個性的な“フラットキャップ”は、米ツアーではファウラーでお馴染みだが、2年前に用具契約を結んだミズノ社では当時、まだその型の帽子がなかった。
「関西人なので目立ちたいんです。それまで日本人でかぶっている人がいなかったので、無理を言って作っていただきました」。
小鯛の一案を受けて、特別に製作されたイッピンはその後、商品化された。
やがて評判となり「小鯛選手の帽子が欲しい」と、着用を始めた同社所属の女子プロもいるそうだ。
「彼の人気が出るのは間違いない」と、選手会長の宮里も太鼓判を押した。
デビューから初優勝までの時間は長かったが、目下賞金1位の小平智は「ジュニア時代は自分より、彼のほうがずっと上手かった」。
同じミズノのベテラン、手嶋多一も「あいつは必ず来る」と、早くから目をかけていた。
JGTO会長の青木功は「スター性もある。このゴルフ界を引っ張っていく一人として応援したい」と、27歳に心からの期待を寄せた。
「3日間であれ4日間であれ、僕の中では変わらない1勝」と、これで賞金ランキングは62位から22位に浮上。
新ファッションリーダーに、ついに実力が追いついた。