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関西オープンゴルフ選手権競技 2017

18歳! 杉原大河さんが自身初の決勝進出へ

ちょうどその世代がいまプロ予備軍として、ひしめいているのだろう。今大会は、24人のアマチュアが出場する中でも、同じ名前の選手が3人もいる。

さらに漢字違いも合わせれば4人。
杉原さんに、「大河(たいが)」と名付けたお父さんの剛毅(ごうき)さんが意識したのも、もちろんタイガー・ウッズである。

本人も、もちろん全盛期の活躍を見て知ってはいるが「僕はそこはあまり気にならない」と、むしろいまもっとも気になるのは「ジェイソン・デイ」。
ジュニアたちがが憧れとして挙げられる選手ですら確実に、世代交代が進んでいる。

この日、67で回って通算2アンダーの8位タイにつけたのは、徳島県の生光学園高校の3年生。
ちなみに名字は、75年の3連覇を含む今大会7勝を誇る偉人と同じ。
故・杉原輝雄氏の栄光は、もちろん見ていない。「往年の名プレーヤー」と、表現するのが精一杯の18歳が、並み居るプロに混じって、自身初の決勝ラウンドに進んだ。

「今日はショットに助けられた」と、6つバーディを獲った。硬くて速いグリーンに対して「感覚的に、高い弾道で止めることを意識した」。
スタートホールから、会心の1打が出た。
135ヤードの2打目をウェッジで2メートルにつけた10番パー4は「自分でも良いバーディの獲り方」と、我ながらひそかに惚れ惚れした「今日のゴルフは100点満点」。
難コースで、堂々たるプレーを見せた。

プロの試合に初めて出たのは2014年。当時は「緊張して会話も出来ない。自分ひとりでこもってた」。
あれから7試合目の今大会は「平常心で出来ました」。もともと早撃ちは、ノッてくるとますますリズムが速くなり、「今日もキャディさんに速いよ、と。はっと我に返ってそれがどんどん良い方向に行きました」。

同じ組の重永亜斗夢にも「優しく声をかけてもらった」と、プロとも笑顔で会話しながら実現させた初の予選通過は、首位と4打差のV争い。
「上位の方たちのゴルフを見て、技術を身につけられるように頑張る」。
ツアーでの初めて過ごす週末を、その目にしっかり焼き付ける。

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