Tournament article
〜全英への道〜 ミズノオープン 2017
今年2枚目のメジャー切符を狙う宮里優作は9位に
次週はいよいよ“最終戦”だがその前に、がっちり権利を確保しておきたい宮里は、この日14番のダブルボギーを悔やんだ。
最難関のパー3で左にこぼした2打目を、左4メートルに乗せながら、3パットを打った。
それまでカップに届かないパットが続いており、ここでは逆目も加えて計算したのが「打ち過ぎた」とオーバーさせた。返しも外して「痛いなあ」と、悔しがったが「今週は長い1週間。よく体を戻してここまでやれた」。
この週、月曜日は全米オープンの出場権を争いプレーオフ8ホールも合わせて1日44ホールを戦ってきたばかりだった。
疲れを引きずり9位タイに食い込んだ。
これで2位とは2706万8577円差と、依然として“日本予選ランキング”の1位は権利のある上位2人から、もはや弾かれることはないが「気を抜くとダメ。アンテナを張った状態でやりたい。喜びは来週ですね」。
2週前の日本プロから数えてメジャー連勝がかかる、次の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」の会場で、R&Aから正式に全英オープンの出場証をいただくまで歓喜は大事に取っておく。
また今大会の上位4人が権利を得られるもう一方の日本予選は全員、海外勢が占めた。この大会で、今の形の予選会が始まった2005年から数えて2011年以来、2度目となる珍事にも宮里は、「僕らの意識には、日本人とか外国人選手とかの区別はなく、みんな日本ツアーで一緒に戦う仲間。僕も彼らと一緒に戦えるよう頑張りたい」と、真摯に語った。
そして翌29日には、今季限りの引退を決めた妹の藍さんが、13時から会見を開く。各局が生放送で、その様子を伝えるということで、宮里もいったん名古屋の自宅に帰って「録画しておこうかな」。
子どもたちの送り迎えと万一、時間がかぶっても大丈夫なように念のため、兄もタイマーを合わせておく。
藍さんの口から何が語られるか。
全国のゴルフファンと共に、兄も一部始終を見届けるつもりだ。