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フジサンケイクラシック 2017
小平智は新婚初Vならず・・・
ベストスコアの65を出して、コース提供の「富士桜賞30万円」をいただくなどこの日は一番勢いがあった。
後半13番でねじ込んだ。10メートルくらいのバーディパットが、猛チャージの始まりだった。
続く14番はアプローチが入りかけ。
15番では、新設されたリンクス風のバンカーから、また入りかけた。16番は、8メートルを沈めた。
17番で、1メートルのパーパットを外して惜しくも5連続バーディを、逃したのは痛かったが18番も、奥のバンカーから入りかけの3打目で、観客を沸きに沸かせた。
最終組の8組も前で、いち早くクラブハウスリーダーとなり、練習場でプレーオフに備える夫。
遠くで美保さんが見守っていた。
緊張感も、集中力も切らさず、いざリューとハン・スンスとのサドンデスが決定するまで、しっかり準備をしたつもりだったがその頃には自身のホールアウトから、1時間以上も経過していた。
「ちょっと体がなまってしまったのもあるし、バンカーで目玉になってしまったのも」。
それにプレーオフは初めての経験で、「何をしていいのか。マッチプレーとも違うし、1ホールしかないし、そんなことが影響している」と、再び戻った18番で、ティショットをフェアウェイに置きながら、
2打目を右手前のバンカーに打ち込んだ。
三分の二以上が砂に埋もれる3打目を、距離のないピンに落とすのは至難の業だった。2パットのボギーで、負けた。
今年3月に結婚したばかりの美保さんに、今回は優勝を捧げることが出来なかった。
「いつも思っているんですけど早めに一緒にトロフィーを持ちたいです」。
思いは募る。