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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2017
ふくしまのゆうべを開催
第4回を迎えた「ダンロップ・スリクソン福島オープン」は、今年も開幕前日に、「ふくしまのゆうべ」を開催。出場選手を代表して昨年覇者と、ホストプロたちがおもてなしを受けた。
ゲンちゃんはシェフ特製鍋でご満悦。時松隆光の地元福岡にちなんだもつ鍋も、すべて福島産の食材で作られている。たっぷり入ったニンニクの香ばしい香りにゲンちゃんの目がいっそう細くなる。
「去年は奇跡の連続で優勝させていただいて、1年ぶりにここに戻って来させていただいた。相変わらず綺麗なコースで、今年は20アンダーを目標にあわよくばまた勝たせていただけるように頑張ります」。
そして、福島といえばやっぱり桃!
JAふくしまの未来スタッフの宍戸由佳さんと、佐藤香月さんのあま〜〜〜い言葉にプロたちが、色めき立った。「福島の桃を食べたらスコアが良くなります」と言われてプロたちの食欲もいや増した。
額賀辰徳は、福島産の“鳥カラ”を美味そうに頬張りながら、「去年、この大会でやっと予選通過させていただいた。今年はさらに上位目指して頑張ります!」。
塚田陽亮と、小池一平の同級生仲良しコンビも闘志満々。「福島は第二の故郷。最低4日間、戦えるように頑張る」と塚田。小池は今年の不振をホスト試合で払拭したい。「この福島からきっかけをつかんで上位進出できるように頑張ります」。
金成亨(キムヒョンソン)は、ビシッと明快に「優勝できるように頑張ります」。
大会アンバサダーを務めるベテランの髙橋竜彦は、今年も奥様と二人三脚。キャディをつとめる元女子プロの葉月夫人はここ福島県の出身であり、大会3日目にはお誕生日を迎える。
また今年から、大会のオフィシャルパートナーでもある地元福島の浜通り交通さんと所属契約を結んだこともあり、「いろんな意味で、今年は例年以上に燃えています!」。
大会のコースセッティングアドバイザーを務めるJGTO理事の田島創志も、主催者の立場で燃えている。
「大会を盛り上げる潤滑油として、さらに魅力あるトーナメント作りのお手伝いが出来れば」。ここ3ヶ月は特に、コース下見を繰り返し、ピン位置やフェアウェイのライン出しなど本戦の構想に余念がなかった。
週末には9番パー4で前方のティを使った、ワンオンチャレンジや、17番では豊かなハザードを生かした演出など、様々な仕掛けも用意してある。
そして、レジェンドのホストプロ。
季節を問わず、年に何度も遊びに来る大好きな福島で「今年こそ、やってやろう」と中嶋常幸。そのために、今年も大会前から再三の練習ラウンドを重ねて今年はクラチャンの方におつきあいをいただいて、コース攻略のカギを探ってきた。
「あらゆる努力はしてきたが、問題は明日。その成果が出るかどうか」とちょっぴり弱気なのはやはり、年齢から来る不安…。
先月のトーナメントで、たまたま練習場で居合わせたジャンボ尾崎。「ドカーン、とか、カツーンとか、後ろから音が聞こえてくるんだよ。あのジャンボがと、内心驚きながらも自分もおんなじようなことをやっている。若いときにはなかった難しさを感じるようになっている」。
孫といってもいい選手たちと、同じフィールドで戦うことには楽しさよりも、つらさを感じるようになってきて、いざ開幕を目前に、不安ばかりが募るが「泣き言いわず、自分なりに頑張ろうと思う」。
福島に来るたびに思うことは「福島のみなさんの明るさ。みなさんが、こんなに元気に振る舞って下さるのに、俺たちが元気でなくてどうする」。
大好きな福島の人たちのために、62歳も頑張る。
「福島の復興なくして、あの大震災からの復興はない。僕らプロゴルファーも、少しでもそのお手伝いが出来れば」。
今年もみんなの熱い思いを乗せて、大会が始まる。