Tournament article
ISPSハンダマッチプレー選手権(1回戦・2回戦) 2017
宮本勝昌が2回戦進出(8/2)
相手の深堀圭一郎とは正直「やりづらかった」。日大時代も学年ではかぶっていないが、「明大(明治大学)の深堀さんは、有名だった」。プロ入りも、初シードもその背中を追いかけて、頑張ってきた記憶がある。「もう20年以上のつきあいで、4つ先輩ですけど同士みたいな感覚がある」。
そんな相手との一騎打ちは、ただでさえマッチプレーは苦手な上に、気持ちの持っていきようが難しかった。
このゲーム方式では、先週優勝の勢いなど関係ない。
「順当などない。リードされても苦しいし、リードしてても苦しい」とは、「ダボ打とうが関係ない。そのホールだけを考えればいいから、ストロークより楽だと思う」と語る横尾とは、対照的である。
まずは、再開後の1回戦を終えて、そんな複雑な心境を語っていたら、ちょうど片山晋呉も井上信から、2アップを持ち帰ってきた。
日大の三羽がらすと呼ばれ、学生時代から恐れられた片山と横尾と、そして宮本。
今も厳しいプロの世界でそれぞれの道を歩む同期3人が、揃って2回戦に進んだ。
さまざまなドラマを背負う者たちが、黙々と巨大ピラミッドを登っていく。