ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2017

H・W・リューはバースデーウィークを2週連続Vで飾れず

先週の覇者は、一晩で勢いを無くした。朝のスタートから明らかに、覇気がなかった。3番のパー3で、片山に先手を獲られると、6番パー5では、3打目のアプローチを花道から痛恨のミス。
グリーンにも届かせられなかったどころか、すぐそこのラフに入れた。「ランニングアプローチを52度か、53度で打つか。迷ってミスしてしまった」。
気を取り直して1.5メートルのチャンスに寄せてもみすみす逃したのを契機に、次の7番でもまた同様の距離を外して、勝機は止まった。

決勝前夜は眠れなかった。「明日は、片山さんに勝てばいいだけ。もしかしたらと欲が出てしまった」。寝不足の体に、欲がますます膨らみ「思うように動かない」。
前日は、高山との準決勝で、あれだけパットを決めた気配もすっかり消えて、片山にリードを許したまま、終わってしまった。

フジサンケイクラシックで5年ぶりのツアー通算2勝目を飾って意気揚々と乗り込んできた。
迎えた3回戦は、谷原や今平らシード選手をばたばたと倒しながらも、普段のストロークプレーよりも1日早い水曜日からはじまる長丁場に「先週から休みなく続いてきたから、その疲れが今日出てしまったのかもしれない」。

初優勝を挙げた5年前のコカ・コーラ東海クラシックは、プレーオフで退けたのが奇しくも片山だった。
再び相まみえた一騎打ちでは、2度目の歓喜は訪れなかった。
この週、8日に36歳になったばかりだ。
バースデーウィークにこそ、2週連続Vの祝いを自らに贈り損ねて悔しがった。

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