ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2017

H・W・リューは2週連続Vなるか

2マッチとも、準決勝の名に違わぬ好ゲームを制して、2人の勇者が巨大ピラミッドの頂上で並んだ。
高山忠洋を制して勝ち上がったH・W・リューには、やはり勢いがあった。
つい最近、先輩プロのS・K・ホに習ったばかりのパットは相変わらず好調だった。
18番では10メートルをねじ込んだ。「負けてたまるか」と、ここでは高山に4メートルを入れ返されて、サドンデスの延長戦にはもつれ込んだが20ホール目にまた、今度は9メートルを沈めていよいよ封じた。
「あんなのを2回も入れられたら」と、高山に地団駄を踏ませて、いよいよ優勝決定戦に進んだ。

前日は、今平周吾を倒した準々決勝では序盤こそ不安を抱えていたショットもその日のうちに、コーチに連絡して弱点は克服してあった。

前々日の3回戦ではシード選手の谷原秀人を破った。
強豪を次々と倒してこぎつけた。
いよいよ決勝戦では、今度もまた強豪だ。
5度の賞金王との対戦を前に、「僕、弱いです。水曜日からいつ負けるか。負けてもしょうがないという気持ちでやってきた」と言葉こそ、しおらしいが先週のフジサンケイクラシックで5年ぶりのツアー通算2勝目を飾っておりしかも、2勝ともにプレーオフでの勝利は初V時に片山を倒している。

この日、リューに敗れた高山が、かつて行われていた日韓戦を振り返って言った。
「韓国選手は追い詰められると、特攻隊のように強く打って決めてくる。だから、もっと警戒しなければいけなかった」。
いよいよ2週連続Vをかけた頂上決戦ではどう出てくるか。

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