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関西オープンゴルフ選手権競技 2018

たいがーもいるぞ! アマの杉原大河さんが7位タイ

より多くのアマチュアに道を開いてきた日本最古のオープン競技で、今年も若い力が躍動している。
トップタイの久保田さんに次ぐ、アマ2位で3日目を終えた杉原さん。ひしめく「たいが」の中でもひときわ輝く。

ほとんどの親御さんが、タイガー・ウッズにちなんで我が子に命名された。充てた漢字こそ、それぞれ違うが今年の出場アマ24人の中だけでも、4人がその名を授かった。
しかしそのうち一人の杉原さんがあこがれの人として挙げるのが、元プロ野球広島の黒田博樹さんというのが、それもまた時代の流れか。
通算2アンダーの23位タイから出たこの日、強い風の中で杉原さんが懸命に背中を追いかけたのは、大学の先輩だった。

並み居るプロを押しのけ単独首位と、大健闘している。リーダーボードを仰いで、「久保田さんが、凄い良いゴルフをされていたので。それについていこうという気持ちで頑張った」。

ツアー競技で飛距離1位を獲ったこともある。
飛距離はプロにも引けを獲らない。その分、「フェアウェイが狭いコースは得意じゃない」と、前半は2Iを多用したティショットに精彩を欠いて苦しんだが、後半から懸命にチャンスを作って応戦した。

最後18番で、4メートルのパーセーブには失敗したがそれも「攻めた結果。なんとかアンダーパーで回れた」と、先輩との差も最小限にとどめた。

ここ小野東洋ゴルフ俱楽部でキャディのアルバイト経験がある久保田さんと一緒に練習ラウンドを回って「“大河なら、こっちに打ったほうがいいよ”とか。いつも優しく教えてくださる先輩」。

3つ上の先輩のプレーを見ていていつも関心するのは「どんなときも冷静に、淡々としているところ。僕はすぐに感情が出てしまうので。先輩を見習わなければといつも思う」と、かく言う杉原さんの強心臓も、ダテじゃない。
「プロの試合はアマよりセッティングが難しいので、どう攻略しようか考えるのが楽しい」と言った。
「プロの試合は、ボギーを打っても楽しい」と、怖い物知らずは、杉原さんも一緒。
「明日も先輩についていって、あわよくば勝てるように頑張りたい」。
先輩後輩対決にも注目だ。

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