帰国するなり、驚かせてくれる。小平が、4日水曜日はまだプロアマ戦ながら、1日3イーグルで“ただいま”ののろしを上げた。

いずれもパー4の4番はチップイン。5番は、この日アマチュアの方と、同じ前のティを使って豪快なワンオンイーグルと、あとは9番のパー5と合わせて「ハーフ3つイーグルは始めて」と、前半9ホールを27で回った。
「今日一人で60（ストローク）でした」と怒濤の12アンダーに「ショットの調子もいい。回っていて気持ちいい」と、約2ヶ月ぶりの日本ツアーで、生き生きしている。

「日本ツアーで育って、やっぱり芝にも慣れているし、ここのコースは世界基準。好きなコースだし、気持ちよくプレーが出来る」。

衝撃の初優勝を機に腰を落ち着けた米ツアーはしかし、その後やや苦戦が続いているだけに、厳しい世界で揉まれてすっかり精悍な顔つきで帰ってきた。

「久しぶりに戻って先輩や後輩と久々に話をして新鮮な気持ち」と、ビザの取得を兼ねて、このたび3週間の一時帰国でリフレッシュ。
「やっぱり日本は食事が美味い。向こうでも美味い日本食はありますけど、やっぱり違う。帰って寿司も食べましたが、めちゃめちゃ美味かった」とつかの間の帰国で、胃袋を目一杯満たす。

愛情ももちろんだ。
「美保にも作ってもらったり、色々助かってます」と、愛妻の手料理はまた格別だ。
日本ツアーでの若手の活躍は、向こうでも逐一チェックしていた。
「最近は若い選手が頑張って･･･」とつい、言ってしまってから、「自分も若いんだけど」と、苦笑い。
「秋吉や源蔵（時松）も頑張って刺激になっているし、秋吉は今回一緒に回るので。いま調子の良い選手に負けないように頑張る。自信をつけて、また行きたい」。
馴染みの日本で弾みをつけて、主戦場に舞い戻る。

• 小平 智