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レオパレス21ミャンマーオープン 2018
マスターズ切符を狙う小平は2週連続の2位
いよいよボギーなしで迎えた最後のパー5がこの日最大の見せ場だった。
クリークでグリーンを狙った245ヤードの2打目は、「風が急にアゲンスト気味に変わった」と、手前の池に入った。
ドロップして打ち直しの80ヤードは「得意な距離」と、落胆も見せずに打ったサンドウェッジの4打目が、今度はみごとカップに沈んだ。
この日、スタート直前の1番ティで聞いたのは、大会でトップ5に入れば次週の「メイバンクマレーシア選手権」に出られるかもしれないという情報。
欧州とアジアの共催試合である同大会に出場できれば、現在42位の世界ランクをさらに上昇させる大チャンスだ。
朗報と受け止め「よっしゃ、頑張ろう」と63で回った。
最後も池ポチャのバーディ締めに、最高潮まで高まった期待は、嬉々として駆け込んだアテスト場で、あっという間にしぼんだ。
ホールアウト後に情報は修正されていた。
確かに5位内には資格が発生するが、スタッフから告げられたのはアジアンツアーのメンバーではない小平には適用されないということ。
「せっかく来週も出られると思って頑張ったのに・・・。上がったら、出られないって。朝のは“ミスインフォメーション”だったって。なんだ、それって。完全にやれらた。上がって落とされた感じ」と朝から急上昇のテンションも、一気に急降下だ。
「でも最後はおまけ付きであんなことが起きた。それがなければああいうこともなかった。逆に良いモチベーションになったかな」とそれも結果につながれば、“誤情報”にも感謝(?)した。
先週のシンガポールから2週連続の2位タイに、これでまた、世界ランクも相応のポイントが付与される見込み。
昨年の最終ランキングで50位内からはじき出されて、苦汁をなめたが改めて、マスターズ開催直前の3月末まで50位内をキープ出来れば、招待状を受け取れる。
「年末は、50位内に入らないとという辛いゴルフだったが今はどこまでも伸ばさないとという位置で、気持ち良くゴルフができている」。
おかげで灼熱のアジア2連戦でも、ホットなプレーを見せられた。
このあと予定通りにいったん帰国。2週後にはまた、豪・亜共催の「ISPSハンダワールドスーパー6パース」でオーガスタへの道筋を探る。
「大事な試合が続くので。寒い日本で体調を崩さないように、しっかり調整をして、万全の体勢で臨みたい」。
昨年12月の披露宴から伸ばし放しだった無精ひげは初日にこざっぱりと整えても、米ソニーオープンからの3連戦で「髪の毛はずっと切れてない。“ヘルメット”と言われてます。帰ったらすぐに切ります」。つかの間のオフでさっぱりと、再出発する。