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レオパレス21ミャンマーオープン 2018
賞金王が耐えて1打差2位に
本人も「しんどかったあ・・・」と、苦笑いと一緒にグリーン上で苦しみ抜いた1日の鬱憤を吐きだした。
この日は1番でさい先よくバーディで出たのもつかの間、その後、ぱたりとパットが入らない。
「6メートル、7メートルではない。4メートルくらいのチャンスが入らない」。
ジリジリしたホールが続いた。
「ショットはかなり良い状態だった」とキレキレのショットでいくらピンそばにつけても、「スライスが、全部左に外れる傾向が多くて。昨日まで垂れていたのでそれを修正したところで転がりが良くなったのか、今日は芽に負けて全部抜けちゃう。それを薄く読むのが難しくて」と、ことごとくカップに嫌われた。
「途中でもう、笑うしかなくなった」。
照りつける太陽の下で、募るストレスを懸命に押し込んだ。
「パットの悪さをショットで引きずらないようにした」とずっとパーで堪えて、待って待って、待ちわびたこの日、2つめのバーディが来たのはやっと17番だった。
奥から2メートルを決めると、最後の18番では、奥の看板にぶつけてドロップした3打目を4メートルにつけてねじ込んだ。
「最後2ホールがなければきつかった。最低限のところまでは来られた」と、連続バーディで1打差2位にのし上がった。
ミャンマーで2年連続の最終日最終組に割り込んだ。
昨年は、3日目に2位と3打差の単独首位で出ながら「自滅」の6位に終わった。
「去年は勝てなかった16年(前年)というのがあって、ここで勝ち急いだというところがあったが、今年は落ち着いて行ける」と今年は、賞金王として帰ってきたミャンマーでその貫禄を見せつけたい。
4月のマスターズまで、世界各地のツアーを回って調整を続けていく中で「1ヶ月に1回は優勝争いを」と自分に課したノルマもまずは、今月の分をクリア。
「条件は揃った。明日はしっかり攻めて行きたい」。
あまりにも、チャンスを逃し続けたこの日はショットの精度が良かった分だけ「本当なら7アンダーくらい出してる気分」と、悔し紛れに笑った。
最終日こそ、息もつかせぬバーディラッシュで3年目のミャンマーを沸きに沸かせてみせる。