梅山知宏は2イーグル、5バーディ、2ボギーの7アンダー65をマークして、首位を追い上げたが、通算9アンダーで1歩及ばなかった。この日は1番でグリーン左手前20ヤードからチップインイーグルを決めて、好スタートを切った。スタート時点で「首位と5打差あったので、5アンダーくらいでは届かない。7,8アンダー」を目指していった。4番で3パットをしてしまい、ボギーとするが「1番でイーグルを獲って大事に行こうという気持ちがあったので、かえって行くしかない」と開き直れたという。6,7番と連続バーディを奪い、さらにイーグル賞のかかった8番ホール(パー4)では、ドライバーで1オンに成功、4メールのイーグルパットを決めた。さらに11,12番でまた連続バーディを決め、ついに通算9アンダーとした。この時点で首位と1打差に迫った。が、14番でボギー、16番バーディともう一つスコアを伸ばすことができなかった。
梅山は前日5アンダー67をマークしている。実は第2ラウンドも途中まで6アンダーまで伸ばしていたが、最終18番ホールでボギーを叩き、67でフィニッシュしていた。「あのボギーが痛かった。3日間の積み重ねだけれども、今日もあのボギーが…と思ってしまっていた」と、結果的にはその1打が大きく響いてしまった。
優勝は逃したものの、幸先のいいスタートを切れたことは事実だ。「1打」の重みを知った梅山が、今年こそは大きな飛躍を遂げてほしい。