持ち味のパッティングがようやく最終日に決まってくれた。「今日のラウンドは、ほぼ自分の中ではベストラウンドだったと思います」。
この日の杉山は、スタート直後の１番、２番と連続バーディを奪い、幸先良くスタート。前半を３アンダーで折り返すと、後半も10番ホール、11番ホールと連続バーディを奪い、トップに肉薄した。結果的に２ストローク及ばなかったものの、確かな手応えを感じられるラウンドになった。
「今は（ゴルフの調子が）かなり良いですね。ドローが持ち球なので、今週のコースは立ちやすいホールが多かったんです。他の選手よりも、狭いと感じるホールが少なかったんじゃないでしょうか。それも今週の成績に繋がった要因だと思います」。
今年の目標はAbemaTVツアーで賞金ランキング20位に入ることだ。ツアーへの出場権を獲得するために邁進する杉山だが、来週はツアートーナメントの『中日クラウンズ』に出場し、その後も『日本プロゴルフ選手権』と『関西オープンゴルフ選手権競技』への出場が決まっている。今週は優勝には届かなかったものの、良い流れでツアーの試合にのぞめることは間違いない。AbemaTVツアーで得た自信が、ツアーでどれだけ通用するのか、思い切り試してもらいたい。

• 杉山 知靖