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中日クラウンズ 2019

ギリシャのカーミスが単独首位に

初出場の和合でけれんみのないプレーを貫くギリシャ国籍の37歳が、18番のバーディで大混戦を頭ひとつ抜け出した。
「難しいコースで自分でも、とても良いゴルフができているので興奮だよ!」。

落としどころの狭いコースで、安定したショット。
面積が小さい上に、固く速いグリーンも、4本のウェッジを使い分け、絶妙のスピンコントロールで、器用にキュキュっと止める。

「チャレンジングなコースだと思う。でもフェアウェイをキープできれば必ず見返りがくる。満足感の大きいコース。楽しいね」。
誰もが顔をしかめる難条件も、心から楽しんでいる。

南アフリカ出身だが、「W杯と五輪に出たい」と、父親のつてを頼って国籍をギリシャに変更。
ファイナルQTランク7位の資格で、初のギリシャ人メンバーとして、今年から日本ツアーに加わったばかりだ。
先々週の国内開幕戦から2戦目。
「まだまだ慣れないけれど、日本の人たちはみんな親切だし、食事もおいしいし最高。昨日は寿司を食べたよ!」。

2003年にプロ転向してから主に戦った母国の南アのサンシャインツアーで6勝。
アジアンツアーでもV経験があり、勝ち方は知っている。
大混戦の最終日は「とにかく優勝争いに、ついていくことが大事。最後の数ホールで抜け出せれば」。
参戦初年の日本で、ギリシャ人が令和最初の勝者になる?

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