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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2019

今平周吾がまた2位に「反省」

風が止んだ。海も凪いだ。「今日はスコアが伸びるだろうなと思っていた」。にらんだとおりに最終日は、接戦になった。
1差の2位から出た今平周吾。
前半4つのバーディで、首位の虎さんに攻撃をしかけた。
8番。真下から2メートルを沈めて、逆転成功。
1打リードで、後半に入った。

だがこの日は、ティショットが右に行きがちだった。
「全体的に、捕まりが悪かった。だんだん、左に体重が乗ってきているのかな、と」。
不動の安定感に、ほころびが見え隠れしていた。

通算13アンダーのタイスコアで入った17番のパー4が、致命傷になった。
右ラフからの2打目はグリーン奥の段を使って寄せるつもりが「フライヤーを計算しすぎた」と、手前に落ちたボールは傾斜を登り切れずにピンからさらに、遠ざかった。長いバーディトライは、大きくショート。
約2メートルを外して3パットのボギーとした。
対する”虎さん”のバーディで2差がついた。

イーグル狙いで最後のチャンスホールに入ったが、5Iの2打目はグリーンに止められず。最初のバウンドで、ピン根元を捕らえたボールは跳ねて奥のカラーへ。
海に向かって打つ下りのアプローチは、ピンをオーバー。パーに終わった。
差を縮めきれないまま終戦した。

先週に続いてまた2位だった。今季は5度目。
賞金1位は守ったが「優勝しないと何も意味がない」。
いつもの淡々としたセリフに、悔しさが見え隠れした。
1勝を含めてトップ10入りは14度目。
これほど安定しながらなぜ、勝てないか。
「ショット的には悪くない。こうしていろいろ経験する中で、反省しながらやっていきたい」。
残り4戦で、必ず答えを見つける。

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