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日本プロゴルフ選手権大会 2019
星野陸也は2週連続Vを逃す
悔やまれるのは14番だ。
「集中力を、切らしてしまった」。
1日36ホールで競われた7日、日曜日の最終日。
通算11アンダーとして、まずは2打差の4位で第3ラウンドを終えた。
続く最終ラウンドまで、短い休憩時間に「シャワーを浴びて、服も靴下も全部着替えて。一回リセットした。準備万端で、食事もしっかりとって、体調も問題なくいけた」。
それでも終盤は、23歳も見過ごせない疲れを自覚していた。
「最後のほう、ティショットがぶれていたので足腰に来ているのかな、と」。
そのほころびが、14番にすべて集約されてしまった。
右の木の手前のラフに打ち込んだティショットは「もう少し、気を使って打てばよかった。悪い流れを作ってしまった」。
2打目もまた、グリーン左のラフに埋もれて、3打目は「それまでグリーンを外さなかったので、アプローチが久々でした。感覚が分からず保険をかけて打ったのが、オーバーしてしまった」。
そこから3メートル残したパーパットを、3パット。
「パットも焦ってしまいました」と、痛恨のダブルボギーが悔やまれる。
今年は10月に行われる日本初開催&日米共催の米ツアー「ZOZO選手権(10月24日〜27日、千葉県・習志野カントリークラブ)」の出場権を目指して開幕から燃えている。
先週の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で、まずは今季1勝。
弾みをつけて、「今年はさらに2勝、3勝。賞金王も狙いたい」と口にするなど、一気に高ぶる思いをくじかれた。
「メジャーで勝ちたかったので、今日は悔しかったです」。
プレーオフにも2打足りない3位に終わって自身初の日本タイトルは、同事務所の兄貴分の手に渡った。
3年ぶりの復活Vを飾った石川遼は、ヒーローインタビューで自分を名指しで「先週、勝った星野選手に勝てたことはいい自信になる」と述べた。
尊敬する先輩の、感動のVシーンに星野は「次は遼さんと、同じ組で優勝争いができるように頑張りたい」と、つぶやいた。